歌姫(仮)
~♪~♪~♪
「ふあい」
不快な携帯の音楽で目を覚ました。
まだ寝ぼけている私は相手も確認しないで
電話に出てしまった…。
『フッ朝からのんきな女だな』
はっ!
その声は…
私の頭は一気に覚醒した。
「榎本郁斗」
『正解、そんなに俺からの電話待ってたの?』
「んなわけないでしょ!ってか何で番号知ってんのよ」
『別にいいだろ?とりあえずこれ俺の番号だから登録しとけよ』
ブチッ
そう言って電話は切れた。