悪い女-side廉-
「ねぇ、あんた彼女いるのにこんな事して良い訳?」
シングルベッドの上。ギシギシとパイプの軋む音。制服のまま、淫らな行為をしているというのに、目の前の女の声は僅かも乱れてない。
また、それがイイんだけど。
「いーよ♪」
俺はニコリと笑った。それから、ベッドに散らばる真っ黒な髪を撫でる。
大体、『彼女』なんて作った事ないし。誰かに固執したり、縛ったり縛られたり、とか面倒で仕方ない。
「茜ちゃんは『例外』」
色んな意味でね?