ハードル一途の男
2階に上がると
上には青空、まわりには観客席。

そしてうちらの足元には
ゴムみたいので出来た地面。

白い線も引いてある。
きっとそこで走るんだ…

反対を向くと
レーンの中心には芝生もあった。

「ねえねえ…うちらここで大会するがでね」

「そうやろうね」

「すごいすごい!!」

サワと内話しているのに朝水ちゃんは
一人ではしゃいでいた。

「朝水ちゃん、朝から元気~」

うちにはとうてい無理だ。

朝水ちゃんの元気をわけて欲しいよ・・・


「今から2周するきついて来てよ~」

そう言いながら走り出したキャプテン。
それについていく私たち。
2周と言うのはいわゆる800mだ。
入ったばかりの私には少しきつい気もした…

走っていると至る所に知らない学校ばかり…
不安も沢山…


走るのが終わり
体操もした後流しを3本して1階に降りた。

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