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平凡
結局、二人でもう一度ベットに戻り眠りについてしまった。
気が付けば、時刻も昼過ぎ。
昼食をタカヒロと済まし、学校へ向かうが、中途半端な時間で
いつも座っているカフェテラスに腰をかけ、提出しなければならないレポートをテーブルの上に拡げた。
くるくるとシャープペンシルを回す。
髪の毛を明るく染め、肉付きのいい脚を出しながら、甲高い笑い声を上げながら歩く女たちが通り過ぎる。
いいのか悪いのか。
曖昧についた筋肉に自信をもっているのか、通り過ぎる女の子たちにアレやコレやと文句をつける男たち。
ふう、とため息を吐き
取り出した煙草に火をつける。
ふわっと舞う煙を目で追っていると、さっき別れたばかりのタカヒロの姿が目に映った。
小さな、女の子と楽しそうに笑いながら歩いてくる。
はっと目を上げたタカヒロの目があたしをとらえる。
この世界は、全てが曖昧だ。