あなたが私の運命の人っ?!
第1章
ク~リスマス~が~♪今年も~♪
『キャハハッ...,』
『まじで~?!』
『おじいちゃーん!プレゼント買ってよぉ...!!』
『はいはい。どれがいぃ??』
-+*.-*+.-+*.-*+.-
+-.*+-.*+-.*+
.*+-.*+-.*
そんな会話が聞こえ、世間が幸せ一色になっている。
なのに...。私、伊吹 琴芭は不幸せ絶好調中です。
「はぁ.....。」
さっきから、溜息ばかり漏れる。それに気づいたママが心配そうに話しかけてくる。
「あら~??琴芭。さっきからどうしたの?溜息ばっかり...」
「ん~??別にぃ~、なんでもない。」
「せっかくの冬なんだから楽しまないとっ♪ねっ?パパッ☆」
「おう!そうだなぁっ♪ほら、クリスマスツリー飾るぞっ??」
まったく、いつまでたっても仲がいい夫婦だなぁ...。ま、それのほうが助かるけど。
人が、落ち込んでいるというのに...。でも、パパとママは私を大事に育ててくれた。
だって、たった1人の愛娘だもんね...なんて...。
「ぁ...、明日学校だからもう寝るね...??」
「あら...そう...、おやすみ。」
「残念だなぁ...ママ...、しょうがない。おやすみ。」
よし。乗り切った。私は、2階に続く階段を上りながら独り言を呟いた。