悠久の島

光の柱

風の音はやさしく

母に抱かれるようにあたしは眠る

日が暮れた空の上はとても寒くて

凍え死にそうなくらい

胸の中ではすでに誰かに助けを求めていた

少女は夢の中で 何度も 何度も 少年の名を叫ぶ

いつも見る夢とは違う事に少女は気づいた

予知夢ではない夢

少女は人と同じように思い通りの夢が見れたのだ

「そんなこと、ありえないわ、必ず見るはずなのに、どうしてなの?」

少し困惑気味だが 今まで感じたことのない感情に

少女は動揺していた

けど 今は理由を考えてる暇はなかった

我に返りまわりを見渡した

そこは大きな大木の上

小さな島にある大きな大木

「どうして、あたしはこんな所で眠ってしまっていたの?」

どうやら 運よくこの大木に墜落していたようだ

そして 少女は深い深呼吸をした
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