悠久の島
思い出も気づけば風に流される

少し遠い世界を思い出していたような時間

あたしは ここで羽を休めた

もう少し居たいとは 思ったけど

目指している場所はここじゃないんだと

一生懸命に言い聞かせた

あたしはもう一度羽を広げて 大空へと

大きく 大きく 飛び上がっていった

風に運ばれることはもうない

今 あたしは 自由な翼を手に入れたんだ

実感は本物へ あたしは鳥だと思わせる

心地のよさは変わらないけど

空へ舞い上がる このドキドキは止まらない

あたしは 何度も何度も宙返りしたり

アクロバット飛行をしてみせた

夢中になって 空のジュウタンを歩いているみたい

気がつけばもう日は沈みかけていた
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