悠久の島
最初の勢いなんてものは いずれ崩れ去っていく

そうは思いたくなかった あたしはあたし自身を否定していたのだ

光の柱を眺めながら 深く反省した

少女は少しずつだが 大人へと近づいていくのだろう

大きな柱の真下へ 無事つくことができた

ここを真上へ上がっていけば そこには言い伝えどおりに

誰もが望む 空の庭園があるのだろう

そして あたしは空を見上げた

今居る場所よりも より高く


いつか見た夢の通り 真上には光の球体が

そこから 光の球体が次々遠くへと広がっていく

それは まるで 定着できない魂が自分自身の居場所を探すように

安らぎの場を求め 飛んで行くのだ

そしてあたしは 垂直に庭園を目指し

飛び立っていったのだった
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