悠久の島
白く光り輝く天使がいた

その姿は 優しくてそれでいて懐かしい

あたし自身を包み込んでくれる

よく目を凝らしてみると

天使が少年であることに 気づいた

あたしは 見違えた少年 いや 彼を見て

あたし自身求めていた 安らぎの場であることを

感じてしまった

彼はあたしを見てどう思うのだろうか

ぼろぼろになった羽 服装

格好の悪い 白鳥のようになっている

彼はあたしを見て微笑んでいた

彼もきっと あたしが彼にとっての

安らぎの場であるのだろうと感じた

庭園はもうすぐ目の前だ

彼の存在で あたしはもう一度飛び上がれるような気がした
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