悠久の島

少年は目を瞑る　目の前に広がる景色は

悠久の時から流れている　神と呼ばれし者達の想い

それは　争う世界で共存を求めた者達の願い

その幻想的名景色の中に　少年と少女は立っていた

その景色の中に映る少年は　少女に手作りの

羽を象った髪飾りをつけてあげた

「大丈夫だよ、お前なら。」

少年は　目を開き少女に念を送った

少女は　白き光に包まれていく

ぼろぼろだった体も　綺麗に治っていく

その時の少女は　天使と呼ぶよりも

女神のような美しい姿だった

女神になった少女は　羽を大きく羽ばたかせる

女神の輝きは　光の球体を分散させた

飛び行く魂は　地上へと散らばり光を鎮めた

「今だ、いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！」

少年は叫ぶ　少女は庭園へと舞い上がる