ネット恋愛


そうしてマサはあたしの手を引っ張り、車の助手席にあたしを押し込もうとした。


「やめてよ!」


あたしはさすがに腹が立って車の前で大声を出した。

道行く人々が何事かとこっちを見ていた。


マサは


「わかったよ!」


と怒りながらあたしを離し、帰っていった。



ホッとしたと同時にあたしは、道にしゃがみこんでしまった。



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