素直になれない

気づけばあたしは教室の角まで追いやられていた


あたしを囲むように壁に手をつく小島。



「残念でした」



小島は意地悪な顔をして舌を出した



「は?」



キョトンとするあたし。


小島があたしの顔を覗き込んだ。



「…ち、近いんだけど」


あたしの顔が真っ赤に染まった。



「どうしたの?」


小島はクスクス笑っていた。
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