ラブファイター
「いやぁー、さすがだよ」
「ありがとうございます」
式がおわって直ぐに、あいさつが良かったと先生達に褒められている。
先生達の相手ってなにかと疲れる。
はぁーと先生達にばれないようにため息を吐く。
「それじゃあ、失礼しました」
適当に頭を下げて職員室をでる。
あー、
めんどくせぇ。
「和泉!」
名前を呼ばれて振り返る。
「悠斗(ユウト)……っと寛太(カンタ)か…」
「おい、俺はついでか」
と頬を膨らませながらいう寛太。
「きもいから」
なにやってんだよ?
全然似合ってねぇーから。
「相変わらず、毒舌だねぇ。和泉くん♪」
からかいながらいう寛太を軽く睨みながら、
「悪い、寝みいからどっかで寝るわ」
と、裏庭へと歩きだす。
「あっ、おい!和泉」