ラブファイター
「お前見てぇなやつ、ありえねぇーから」
ありえない。
お前見たいな奴っていうより、女そのものが無理。
俺は、女が嫌い。
だから、女とは絶対付き合わない。
「ちょっとかなりモテるからって調子乗り過ぎじゃない?」
調子乗り過ぎだ?
「勝手に告ってきたのは、そっちだろ?」
言い返してこない、図星を指されたような感じで震えてる。
「あんたなんか…」
「ん?」
ふるふる震えながら、真っ直ぐ俺の目をみつめてくる。
「あんたなんか、あたしがオトしてやる」
指された指を見ながら
「へぇ?」
と口元を上げて笑う。
この俺をオトす?
おもしれえじゃん。
「オチなかったら、どーすんの?」
オチるわけねぇじゃん。
絶対、100%な!!
「逆立ちで校内100周してやるよ」
ぶっ!
思わず吹き出してしまう。
すげえ自信だな。
おもしれえ。