ラブファイター
「だから、気にしなくていいから!」
あたしの頭をポンポンッと撫でながら優しく微笑んでくれる。
ドキッ。
あたしはその時、恋に堕ちました。
「んじゃあな」
あたしに手を振りながら雨の中を走って行く。
「あっ、待って!」
あたしの声を聞いて彼がこっちに戻って来てくれた。
「どーした?!」
あっ…
特には何もなかったんだけど…
でも、お礼ぐらいしなきゃだし。
「名前…なんて言うんですか?」