ラブファイター
【第二章☆涙の大雨】
★崩れる友情
あれから、2週間が過ぎた。
「おはよーっ」
「おはよう、美玲」
いつも見たいに、変わらない風景。
これが…毎日の日常だった。
「英語の宿題やったか?」
「…英語の宿題なんてあったっけ?」
あたし聞いてない。
「お前、頭悪いくせに宿題もやってないのか?」
後ろから聞こえてくる声に、あからさまに不機嫌そうに振り返る。
「頭悪いって何よ!そういうあんたは!」
「俺?俺1番」
「…っ」
そこにいたのは椎名くん。
相変わらず馬鹿にされてます。
あの“オトす宣言”してから毎日こんな他愛もない会話を交わしている。
「つか、学級委員なら宿題ぐらいやってこいよな」
「し…知らなかったんだもん!」
「はいはい。」
と、呆れた感じで言う。
絶対、馬鹿にしてる!
あたしはムッとなって椎名くんを鋭く睨む。
「なんだよ」
そんなあたしのささやかな仕返しも椎名くんの目によって、出来なくなってしまう。