ラブファイター
「何処に行ったの?」
「え?」
「何処に行ったの!!」
凛…怒ってる。
「わ…かんない」
「…」
曖昧な返事しか出来ない、あたしに凛は黙り込んだ。
な…なに?
しばらく凛は黙り込んだあと、急に立ち上がりあたしの腕を掴んだ。
「行くよ!!」
急に走り出した凛にびっくりしながら、ついて行く。
「え?…ど、何処に?」
「良いから!」
無我夢中に走って行く凛に息を切らしながらもついて行く。
廊下、教室、中庭、下駄箱、
あたし達はいろんなとこ走った。
でも、何処を探しても麻由の姿はなかった。