ラブファイター
ここって…
「保健室…?」
一体…なんで?
あたしは意味が分からず頭に?を浮かべる。
「よく…中学のとき…麻由とあいつが…」
肩で必死に呼吸をしている。
急いで、保健室のドアを開けようとした時だった。
----ガタッ
「「!?」」
中から物凄い音がした。
保健室の中に入ろうと急いだときだった。
「また、俺を騙す気?」
悠斗の低い声が聞こえた。
怒ってるような声じゃない。
…震えている。
まるで、何かを悲しむような。
凛はドアを開けなかった。
ドアの前でただ呆然と立っていた。
「あははははは」
「「!!」」
中から聞こえてきた、狂ったような笑い声にあたしと凛は顔を見合わせた。
だって…
中から聞こえてきたのは、紛れもない麻由の声だったから…。