ラブファイター
麻由は…っと。
「美玲!!おはよッ」
教室に入ると、真っ先に凛が飛んで来た。
「…おはよっ」
思っていたより、元気な凛にびっくりした。
「ずっと休んでたから、すっごく気になってたんだよ!大丈夫?」
「大丈夫だよ、ごめんね」
元気な凛を見ていると、こっちが元気ないのを見せれない。
だって…
ずっとずっと凛の方が付き合い長いし、仲だって良いんだから。
凛の方が何倍も何百倍も辛いはず。
「何かあった?」
「な…なんもないよ…ははっ」
麻由の話は、今はできないよ…
「あっ!その顔は何かあるんでしょ?教えてよ」
「な、なんにもないよ。本当に!!」
「あれ~、本当かな?」
まだ疑ってる顔をしている凛。
「ほら〜、早く席つけよ」
おーちゃんが大声で叫んでいる。
「ん?長谷川、来たのか。かなり心配してたんだぞ」
全く心配そうな顔してないんですけど…
「すいません。もう大丈夫なんで」
「おお、あんま無理すんなよ。ほら席につけ」
「はい」
そういって、凛とすぐに席についた。