ラブファイター
あたしは横目で麻由の席を見た。
だけど、麻由はあたし達をあたしと視線を合わせようとせず、真っ直ぐ前を見つめていた。
「今日のホームルームわ…」
横顔で麻由を見ながら、
凛とどうなったのか。
今まで通り、麻由はあたし達といるのか。
すごく不安と疑問を持った。
出席だけとっている。
「今日特にすることないから、HRなしでいいや」
「まじ!?」
椎名くんや悠斗と仲の良い寛太が叫んだ。
「まじ、大人しくしてろよ?怒られるのは俺なんだから」
ブツブツ呟いて、教室を出て行った。
ラッキー。
麻由に、聞かなきゃ!そう思って席を立ち上がった。
「ちょっと来い」
腕を掴まれる。