ラブファイター
体育館には、もうたくさんの人が座っていた。
「どこ座ればいいの?」
「適当でいいみたい。あっ、あそこ座ろう!」
凛に手を引かれながら、席に座った。
「また、遅刻?」
隣に座っていた女の子がこっちを見ながら、楽しそうに笑っている。
綺麗な子。
「遅刻なんてしてないでしょ?いっつも凛のことからかうんだから!」
きょとんとしているあたしを間に挟んで言い合いんしている2人。
「いいもん!凛には美玲がいるもん!!!」
苦笑いしているあたしに気づいて、肩を掴みながら言う。