〜大切な物〜
…エリカ…
あんたはどこまで
いい子なの…

あんたにとっては
大事な大事な初めて
だったのに…

ごめん…
ごめん…
ごめ……ヒクッ

涙で言葉が出ないよ

エリカ…エリカ…


汚い手に犯されて
汚い水に濡されて…

ごめんね…
本当に本当に…

心の底から本当に
謝ったのは
初めてだったかも
知れない…。

可愛い後輩…
エリカ…

あたしがエリカを
傷つけた
あたしがエリカを…
苦しめた…


全部全部…
あたしがいたから…
あたしがいたから…

あたしは
自分を思いっきり
恨んだ…憎んだ…

達也を恨んだ


エリカは
疲れたので寝ると
言って電話をきった

いつもの様に
笑いながら…

なんであたしが
泣いてんの…
泣きたいのは…
エリカなのに…

最悪あたし…
最悪あたし…

そのまま
エリカの彼氏の
祐介に電話した

トゥルルル…

「…はいっ…」

「あ…祐介?」

「美也…」

「…ごめんね…あたしのせいでエリカ…ヒック
エリカが……」

あたしは泣いた
泣くべきのはあたしじゃないのに…
あたしは涙なんて
流しちゃいけない…


「美也が悪いんじゃない…全部達也先輩や…!」

祐介はすごく
怒ってた…
そりゃ当然だよね…

彼女が犯されたん
だもの…


だけど達也は
祐介の先輩だったから
祐介は何も
出来なかった…。


その後あたしの
先輩のお兄ちゃんが
達也をしめてくれた

達也は大人しくなった

達也が引っ越すらしい…大阪に引っ越す。


なんだかあたしは
ホッとしていた…

達也が居なくなる事に
安心していた…


これはノリくん…
貴方にも話したよね
貴方を傷つけたよね
この話で…

あたしは
自分を適当に
扱おうとしてたから…

貴方は叱ってくれた


もうこの頃には
貴方はかけがえのない
人になってたんだ。

それから
何日か後に
達也が引っ越した。

その後
ノリくんに初めて
会う事になった
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