〜大切な物〜

距離


ノリくんの着信音が
鳴らない日々が

始まった…


毎日毎日
ノリくんの着信音が
流れる度

幸せいっぱいだった


それが鳴らない…


寂しいを通り越して


虚しい…



始めの一週間はすごく長かった…


きっと毎日泣いていた


二週間目からは

不思議……

寂しさは減っていく


慣れてきたんだろう…


「慣れちゃった…」

あたしは慣れた事が
なんだか悲しくて

呟いた…



あたしの事を
良くしてくれる

先輩や友達…


あたしが落ち込んでるのを見ると…

「…次があるよ…」


え?まだ終わってないよ?あたしとノリくん…



ん?どうなんだ…


よくわかんない…


そんな中
友達たちはあたしの
寂しさ紛らわそうと

自分たちの知り合いに
あたしのアドレスを

教えた…


優しさ

「ありがとう…」


あたしからすると

良いおせっかい…


偽りを言った


と言っても
そうゆうのはやめて!
て言ったから


あたしのアドレスが
周ったのは

二人だけだった。


一人は
佑一…

19で千葉住み…

先輩の知り合いだった

受信
「始めまして!え〜なんて呼べばいい?あッ!俺は佑くんって呼んで」


送信
「はぢめまして〜!
あたしは〜美也でいいです〜!ぢあ。佑くんで」

空元気に
メールを送った

佑くんからのメールは
ノリくんと
違った…


いつもいつも
文が長い…
沢山沢山
話をくれる

なんだか楽しい


勿論…恋愛感情は無い

佑一にもそれは無い


受信
「美也って呼びにくいから、み〜ちゃんでいい?」

送信
「あ〜いいよ(^-^)vなんでも〜」


佑一はホラーが好き。

あたしもホラーは
好きなほうだ

話が合う

お互いいろんな
心霊話を送り合う


結構怖いんだ
佑くんの心霊話

佑くんは
ジブリのファンでも
あった。

話を聞く…

「すげ〜…」

それしか出ない
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