〜大切な物〜
二人めは


21歳で東京の人…


先輩の知り合いだった


受信
「ど〜も写メ交換しよ」

送信
「惇さをから先送って」

受信
「美也もちょうだいね」

添付を開いた

「おっ」

可愛い顔してた

頭は金髪でなんとなく
肌は白かった


送信
「いや〜本当可愛くないなあ」

そう言って自分の
写メを添付する

受信
「え〜可愛いよ」

送信
「ありがと」

普通のやり取り。


話す内に惇は
あたしを恋愛対象に
見てる事がわかる
ような文面になってく


受信
「いや〜本当可愛いよ〜…彼氏には悪いけど…
写メ見て普通に可愛いって思ったし…メールしててももっと仲良くなりたいって思うもん!」


送信
「もう仲いいじゃ〜ん」

適当に返した。


こんなのは慣れてた



そんなこんなで

ノリくんとメールが
ない日々が後三日で
一か月になろうと
している…


「はぁ〜長い…」

あたしはそんな時
アドレスを変えた

貴方がどんな風なのか
元気にしてるか…


まわりくどい
あたしのやり方…

でもそれしか
浮かばなかったんだ


送信
「アド変えました。じゃ」

短い文…
簡単なふり…


……〜………♪

えっ!?
まさか…


あたしは急いで
携帯を取りひらいた

受信
「わかった!もうちょっとまっててな!最近忙しくて…」


思いがけない貴方からの返信…


まさか返信
してくれるとは思ってなかったよ…


元気なんだ…
忙しいんだ…


たった一言なのに

それで

十分になった…


だけどまだ
連絡ない日は続く


好き好き好き…

一通メールが
きただけで…

感情が蘇った


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