あまのじゃく



智希はあたしの肩に頭をのせた



「!智希、泣いてるの?」


「心愛、ごめん。心愛の気持ち考えないで毎日教室行って…ごめん。もぉ行かないから、心愛に迷惑かけないから…仲直りして」


「…ヤダ」


「…っ」


「そんなの嫌に決まってんじゃんっ毎日教室来てよっ用事なくてもいいからっあたし迷惑じゃないもんっ…もぉーっ仲直りできないじゃんっバカっ」



あたしは文句を言いながら智希の背中に腕を回して抱きしめた


あたしの言葉は素直じゃない、でもあたしを見てくれたならわかると思うの


だってね、あなたが教室に来るたびに顔を赤くして、かさないって言いながら渡してたり…見ればすぐにあたしの気持ちはわかる



「心愛、すき…めちゃめちゃすき」



でも時々あたしも素直になれることがあるんだ。
だからその時は聞き逃さないでちゃんと聞いてほしい



「あたしも…智希がすきだよ」



手を繋ごう気持ちを繋ごう
そして、唇を繋ごう





おわり。


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