楽々荘の住人十色
有名ブランドが次々にランウェイを歩いては去っていく。
単調なモデルの動きは、また服を良くみせる。

詩音がもしモデルなら、もっと上手く付き合えてたかな。
スラっとした背の高い女の人を見ると思う。

端の席で壁にもたれかかっては、鳴らない携帯を開けては閉じた。
詩音からの返信は、まだない。


チャイムがなったら、ややこしいの(松本准教授)に捕まる前に早く寮に帰ろう。
今日はバイトもない。
課題に没頭するだけだ。


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