楽々荘の住人十色
マフラーで顔の半分を隠して、寮に帰ると青臭い葱と白菜に煮えたみそ汁の香りが1階に広がっていた。
「おかえりー早阪。今日ちゃんこ鍋にしたから手洗ったら降りておいで」
時々こうやって三上さんが夕飯を振る舞ってくれる。
冷蔵庫には、肉に冷えたビール。
こたつには山積みになった本の横に実春が死んだ様にうなだれてる。
「まだ、実春だけか…有馬と牧之原は?」
反応ない実春に代わって三上さんは、本を片付けカセットコンロに鍋をおく。
「牧之原さんは撮影が押してるからまだ帰れないって、有馬君は部屋にいるよ」
有馬 孝介と牧之原 秋穂
この二人も同級生の同居人。
「おかえりー早阪。今日ちゃんこ鍋にしたから手洗ったら降りておいで」
時々こうやって三上さんが夕飯を振る舞ってくれる。
冷蔵庫には、肉に冷えたビール。
こたつには山積みになった本の横に実春が死んだ様にうなだれてる。
「まだ、実春だけか…有馬と牧之原は?」
反応ない実春に代わって三上さんは、本を片付けカセットコンロに鍋をおく。
「牧之原さんは撮影が押してるからまだ帰れないって、有馬君は部屋にいるよ」
有馬 孝介と牧之原 秋穂
この二人も同級生の同居人。