楽々荘の住人十色
ちょうど1年前の冬、私はここで風俗嬢の詩音と出会った。
かじかむ指先で必死にシャッターを切る私を見て詩音はそっと手を握った。
「寒いでしょ、こっちに良い景色が見れるビルがあるから」
薄い唇はほんのりと微笑んだ。
大学に入ったばかりの女子大生なら怪しい言葉に惑わされて危ない場所に引き込まれると考えるのが普通。
でも、私はレズビアンでその時から女しか愛せなかったし、詩音に惚れてしまっていた。
詩音は私より4歳年上でバイセクシャル。
長身で色白の腰まで伸びた黒い髪が特徴的だ。
かじかむ指先で必死にシャッターを切る私を見て詩音はそっと手を握った。
「寒いでしょ、こっちに良い景色が見れるビルがあるから」
薄い唇はほんのりと微笑んだ。
大学に入ったばかりの女子大生なら怪しい言葉に惑わされて危ない場所に引き込まれると考えるのが普通。
でも、私はレズビアンでその時から女しか愛せなかったし、詩音に惚れてしまっていた。
詩音は私より4歳年上でバイセクシャル。
長身で色白の腰まで伸びた黒い髪が特徴的だ。