世界の果てに - 百年の光 -
そう思うと、あたしは随分心を許してるんだなぁ。
「お前みたいなヘッポコ残してったら、どんな大騒動が起きるか分かったもんじゃねぇからな」
「………」
うん。ムカつくけど。
「あれ、落ち着いたの?」
その声に二人して振り返ると、アスティの姿が見えた。
かと思えば、後ろからぞろぞろと人が現れる。
ダルクに、ユーリに…あれ、あの男の人誰?
「おー、悪い。ちょっと我忘れてた」
「ははっ。リオに戻してもらったんだね」
エルの言葉に、アスティが面白そうに笑う。
「…それで、結論は?」
その表情から、アスティはエルのことは何でも分かってるんだと感じた。
エルもそう思ったのか、悔しそうに眉を寄せてから、口を開く。
「このまま、俺たちの旅を続ける。それだけだ」
アスティはその答えに、満足そうに笑った。