世界の果てに - 百年の光 -
「どーせまた、くだらねーことで悩んでたんだろ」
「なっ、」
「国王と戦うとか、この先どーするとか」
びっ…くりしたぁ!
あたしがエルのこと考えてるって、一瞬バレたのかと思った!
あたしが驚きで何も言えずにいると、エルは自分の言葉が図星だと思ったみたいで、ため息をつく。
「何回も言うけどな」
「………」
「お前は何でも一人で抱え込みすぎなんだよ」
違うよって、言いたいけど。
それで悩んで寝れなかったわけじゃないよって、言いたいけど。
「俺たちに分けてみろ。何のための仲間だと思ってんだ」
―――嬉しい言葉が聞けるから、黙っておこう。
「……うん」
「…何笑ってんだ」
だって、そんなこと言われたら…笑顔になるに決まってる。