世界の果てに - 百年の光 -
最後…もう、ティアラに会えない?
「ど、どうしてっ…」
「ジェイルの妨害の力が、思ったより強くてね。なんとか五十年頑張ったけど、そろそろ限界なの」
肩を竦めたティアラは、あたしを見て微笑んだ。
「本当に、会えてよかったわ。リオ。…あなたを、私と同じ運命を辿らせなくて済むもの」
「………っ」
「…あなたには、仲間がいる?」
その質問に、あたしは一瞬口を閉ざし、すぐに頷いた。
「大切な…大切な仲間が、あたしにはいる」
「それなら、大丈夫ね」
本当に嬉しそうに、ティアラが笑った。
その笑顔を見て沸いた疑問を、あたしは躊躇ってから口にする。
「…ティアラには、そのとき…」
「いたわよ。…大切な、仲間」
懐かしそうに瞳を細め、ティアラがくすっと笑う。
「私が生け贄にならないようにって、必死になってくれたわ」
その表情に、胸が熱くなる。