世界の果てに - 百年の光 -
∴悪魔に呪われた村
目が覚めてすぐ、あたしはエルとアスティを叩き起こした。
「いってえぇ!加減ってもんを考えろ!」
「どうしたの?リオ」
文句を言うエルに、眠そうに目を擦るアスティ。
二人の前に、ティアラから貰った長剣を置く。
「―――…!」
目を見張った二人に、あたしは口を開いた。
「…ティアラに、また会えたの。これで、国王を倒せって」
一瞬夢だったんじゃないかと思ったけど、目覚めたあたしの手には、しっかりとこの剣が握られていた。
…ティアラの笑顔が、今でも焼き付いている。
「約束したの。…この世界を、救うって」
エルもアスティも、黙ってあたしを見ている。
木々がザワリと揺れて、アスティがフッと微笑んだ。
「…うん。頑張ろうね」
あたしがゆっくりと頷くと、エルが立ち上がる。