世界の果てに - 百年の光 -

―――オレの仕事？


「何で、オレなの？」


「その言葉、そっくりそのまま返すぜ」


フン、と鼻を鳴らし、エルが視線をオレに向ける。


「あいつは、オレなんかよりお前を頼りにしてるし、慕ってんだろ」


別に慕われたいなんて思ってねぇけどな、なんて付け足したエルに、口元が緩む。


「あはは、ヤキモチだね」


「―――はああ！？」


「…違うの？」


「アスティお前…その口縫い付けっぞ」


エルの背後に渦巻く、ドス黒いオーラに、オレは口をつぐむ。


エルが否定しても…オレは、エルがそばに行ってあげた方がいいんじゃないかと思った。


「村人に聞き込みするなら、きっとオレの方が向いてるよ」


エルを納得させるために、最もらしいことを口にする。


案の定、エルはぐっと眉を寄せた。