世界の果てに - 百年の光 -
突然の告白に、エルは目を見開いたまま固まった。
…今までそんな話しなかったし、驚くのも無理ないか。
なんて呑気に考えていると、我に返ったエルが叫ぶ。
「……はああ!?何だそりゃ!」
「え、だから好きな子…」
「繰り返すな!聞いたことねぇぞ!」
「だって言ってないし」
「~~~~~っ、」
言葉にならない葛藤をしたあと、エルは頭を抱えた。
「マジかよ…」
そう唸ると、すぐにハッとした表情になる。
「まさか、お前の好きなヤツって…」
ほんの僅かな動揺を、オレは見逃さなかった。
そんなエルが可笑しくて、笑みが零れる。
「安心して。リオじゃないよ」
「ばっ!?バカやろ…っ、別に不安になったりしてねぇよ!」
今のエル、リオに見せてあげたいくらいだ。