世界の果てに - 百年の光 -
半ばげんなりとしながらも、俺はダルクに近付いた。
その後ろを、ちびっこが慌ててついてくる。
「やぁ、久しぶり。エルと…リオ。あれ、アスティは?」
「アスティは別行動だ。…まず俺はどこから突っ込めばいいんだ」
「え?何が?」
きょとんとした表情を浮かべるダルクの顔を、殴ってやりたい衝動に駆られた自分を必死に抑える。
「…まず、何でお前がここにいる」
「僕がアメルティカにいたらいけない?」
「次。何でアメルティカ名物売ってんだ。国民でもねぇくせに」
「それは…」
「えっ?国民じゃないの?」
言葉を詰まらせるダルクに、ちびっこが声を上げる。
「確かに何で………あ、」
理由が思い当たったのか、ちびっはハッとして口元を押さえた。
「…そんなにエルが好きなの?」
ーーーーーふざけんな。
「お前は黙っとけ。話が進まねぇ」
「なっ…」
反論しようとするちびっこの顔は見ないようにして、俺はダルクに向き直る。