世界の果てに - 百年の光 -
ーーーどうしよう。
どくんどくんと、心臓は早鐘を打っていて、あたしはうまく言葉が紡げずにいた。
太陽みたい、なんて。あたしがエルに抱いていたイメージと全く一緒だった。
さっきまでの沈んでいた気持ちが嘘のように、ただ単純に嬉しい気持ちで一杯になる。
「……何だよ、どうした?」
反応がないあたしを、エルが眉を寄せてじっと見つめる。
「………あ、」
「あ?」
「ああああり、ありがとうっ」
恥ずかしくて、それでも何とか言えたお礼の言葉を聞いて、エルが吹き出す。
「お前、噛みすぎだろ」
「だだだだって、」
「あはは、寒いところにいるみたいだよ、リオ」
アスティまで一緒になって、可笑しそうに笑う。でもその光景は、あたしが一番好きな光景だった。
うん。今日だけは…せめて夕方までは、笑顔で溢れる時間を過ごしたい。
エルとアスティ。
あたしと共に歩んでくれた、大好きな二人と一緒に。