世界の果てに - 百年の光 -

悪いのは、たぶんあたし。


でも、素直に謝れずに反抗しちゃうのは、怖いから。


このまま強がって自分を保っていないと…もとの世界に帰れないんじゃないかという不安が、重くのしかかるから。


「―――リオ」


睨み合うあたしとエルの間に、優しい声が割って入った。


その声に振り向くと、アスティがあたしを見ていた。


「不安な気持ちも分かるよ。でも…大丈夫」


「……アスティ」


「オレたちが、ついてるから」


…どうして、あたしの考えてることが分かったの?


それを訊いたって、きっとアスティは微笑むだけだと思った。


だから、その言葉に。


「―――――…っ」


あたしは、何も言えなかった。


「あれ、リオ泣いちゃった」


「てめぇのせいだぞ、アスティ」


ごめんね、二人とも。

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