世界の果てに - 百年の光 -
夜が更けてきて危ないからと言うことで、あたしたちは野宿することになった。
「………」
パチパチと、薪がはぜる音が耳に届く。
見張りは順番で、今はアスティの番。
エルはいびきをかいて爆睡していて、クリスも体を折り畳んで寝ている。
そんな中、あたしは寝付けずにいた。
「…リオ?」
ゆっくりと起き上がったあたしを見て、アスティが口を開いた。
「まだ交代の時間じゃないよ?」
「うん…なんか、寝れなくて」
あはは、と苦笑するあたしに、アスティは微笑んだ。
「じゃあ、お話しよっか」
こんなとき、アスティは優しいなぁって思う。
「リオ、何か話すことある?」
…うん、未だに掴めないけど。
紫色の瞳にじっと見つめられ、あたしは頭を回転させた。
話すこと、話すこと………あ。