世界の果てに - 百年の光 -
∴最悪で最高の出逢い
何で、何で、何で!?
正しい方を選んだはずだったのに!
なのにあたしは今、暗闇で恐れていたことを体験していた。
「いや―――――――ッ!!」
怖くてすぐに目を閉じたけど、一瞬瞳に映ったのは、真っ青な空だった。
つまり、あそこは抜け出したわけだけど。
「助けてよ―――――ッ!!」
あたしの名前を呼んだ誰か、助けてよ!
ぐんぐんと、物凄いスピードで、あたしの身体は地面に引っ張られる。
あとどのくらいで地上に着くかは分からないけど、このまま落ちたら、間違いなく…
想像するだけでゾッとして、あたしは固く目を閉じた。
こんな訳分かんない死に方ってあり?
まだやり残したことなんて、たくさんあるのに…!
あたしの身体は、突如衝撃に包まれた。
「きゃあッ!」
「ぐえッ」
けど身体を襲ったのは、ほんの少しの痛みだった。