Cプロジェクト
全ての始まり
(ここは…どこだ…?)
体を起こし周りを見渡す。
変な薬品にいかにも危なそうな機械、
(俺はたしか自分の部屋に居たはず…。)
「……。」
ドアの向こうから声が聞こえてきた。
「…あんたら誰だよ!」
俺はかすれた声で叫んだ。
だがドアの向こうには届いていないようだ。
しばらくしてゆっくりとドアが開いた。
白衣を着た40代ぐらいの男が2人。
一人は眼鏡をかけ、もう一人は頻りに自分の髪を気にしている。
視線に気づいたのか眼鏡の男が近づく、
「目が覚めたのか。私は浅田 信夫だ。覚えておくといい。」
そう言って名刺を渡した。
"Cプロジェクト 浅田 信夫"と書かれてあった。
(Cプロジェクトってなんだ?)
渡された名刺をまじまじと見ていると不意に眠気が襲う。
「薬でまた眠ったな。プロジェクト開始だ。西条…」
髪を気にしながら西条と呼ばれた男が俺に近づく、
俺の意識はここで一旦途切れた。
そしてここから
俺の運命が変わった。