Cプロジェクト
開始
目が覚めるといつもの自分の部屋。
「…夢だったのか?」
ベッドから起き上がろうとした時、
ポケットに何か入っていることに気がついた。
"Cプロジェクト 浅田 信夫"
背筋がゾッとしたのが分かる。
「夢じゃねぇ…くそっなんなんだよ!」
名刺を破り捨て部屋を出る。
気持ちを落ち着かせようと
洗面所に行き顔を洗った。
顔を上げると濡れた自分の顔が
鏡に映る。
ぼうっと見ていると
鏡に映った自分の首筋に
小さな字で何か書かれてあった。
『001』
「なんだよ…。これ…」
龍斗は愕然とする。
自分に番号が付けられていたのだ。