Cプロジェクト

「なんで俺が?」
怪訝そうに凜の顔を見る。

「…さぁ?私にもそれは聞かされてないの。」
申し訳なさそうに龍斗から
目を逸らした。

「そっか…」
龍斗も同じように
目を逸らす。

少しの沈黙を破ったのは
凜だった。

「あともうひとつ、
あなたはこれから監視されるわ。理由は…」
凜はまた黙ってしまった。

「理由は?」
龍斗の問い掛けに
小さく首を振り「あとでわかる…」
とつぶやいた。

「どいつもこいつも
あとで後でっていい加減にしろよ!」

怒声が部屋に響く。
龍斗は俯く凜を殴ろうとかかったが
途中で力崩れた。
(なんで俺だけが…)

「あなただけじゃないわよ。」
俯いたままつぶやいた。

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