昔話
02
男がまだ、とても若かった頃。



戦地に赴く前の、別れの夜。



愛しい恋人に、こう男は言った。



「愛しい人
どうか私を待っていてほしい。たとえどんなに過酷な戦場であろうとも、私は必ず帰ってきます。」



恋人は涙を流して頷いた。





星の美しい夜のことだった。
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