昔話
04
恋人は悲しんだ。
昼も
夜も
泣きとおした。
その姿に心を痛めた一人の青年が、彼女に対してこう言った。
「もう泣くのはおよしなさい。
あなたの恋人は、国と、なによりあなたを守るために戦ったのです。
あなたがそんなに泣いていては、亡くなった恋人もきっと悲しいでしょう。」
それから青年は、男を想い泣き続ける彼女の側に居続けた。
彼女が悲しまないように
彼女の傷を癒せるように
恋人が青年に恋をしたのは、それから一年がたった頃だった。
昼も
夜も
泣きとおした。
その姿に心を痛めた一人の青年が、彼女に対してこう言った。
「もう泣くのはおよしなさい。
あなたの恋人は、国と、なによりあなたを守るために戦ったのです。
あなたがそんなに泣いていては、亡くなった恋人もきっと悲しいでしょう。」
それから青年は、男を想い泣き続ける彼女の側に居続けた。
彼女が悲しまないように
彼女の傷を癒せるように
恋人が青年に恋をしたのは、それから一年がたった頃だった。