昔話
05
男は戦争で大きな怪我を負っていた。



そのため一年近くもベットの上で過ごさなくてはいけなかった。



男は慌てた。



もう戦争が終わって一年も経つというのに

未だ帰らない私のことを、あの人はどんなにか心配している事だろう。










男は、怪我のせいで上手く動かなくなった左足をひきずって



故郷へ向かう汽車に飛び乗った。
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