キミと出逢ったクリスマス
次の日。
私は千紗と2人でクリスマスを過ごすつもりだったけれど、
18時でそれはやめにしてもらった。
「いいよ。聞かなくても、なんとなく分かる。昨日の男の子でしょ?」
コクリと頷く私。
「千紗、ごめんね。」
「いいよ。大切な芽衣のお願いだもん。そうと決まれば私も彼氏見つけなきゃなぁ。」
クリスマスの日、お互いに友情を改めて確かめ合うことが出来た。
私は、千紗と別れて走って尚が待つ場所へと向う。
約束の時間まであと1時間。
いつも以上に時間が過ぎるのが早く感じる。
突然、チラチラと真っ白な雪が舞い降りる。
恋人達が行き交うにぎやかな街の風景。
大きなツリーの下に着いた時には、
もう19時になるまであと10分としていた。