キミと出逢ったクリスマス
今日は土曜日。
バイトの日だ。
私は着替えて、軽くメイクをして家を出る。
『16年後のクリスマスに、2人が互いに愛し合って口付けをすれば、2人は永遠に愛し合えるでしょう。』
自転車を扱ぎながら、何度もその言葉が頭を過ぎる。
その時っ!
キィィィィィガシャンッ
「いてててて…」
『すみません!大丈夫ですか?』
「はい、こちらこそすみま…」
上を見上げると、一人の男子が手を差し出してくれていた。
ドクン…ドクン…
急に胸が鳴る。
「芽衣…」
「……えっ?」
どうして、私の名前を知っているの?
そう聞きたいけどなぜか言えなかった。