キミと出逢ったクリスマス
「しかし、ほんと偶然だよな。」
「…そうだね。」
なんでだろう。
胸が今までになかったくらい苦しくて、
涙が出そうになる。
「千紗、どうした?」
「ううん…なんでも、ないよ?」
元気そうに偽って微笑む。
「千紗…。」
突然、ふわっと渚の香水の匂いがした。
と思ったら渚の肩が目の前にある。
「渚?」
「千紗、怖かったんだろ?俺、これからはちゃんと千紗を守るから。だから…」
一瞬口を閉じる渚。
「だから…俺の傍にずっといて?幼馴染じゃなくて、恋人として…。」