キミと出逢ったクリスマス
さっさと着替えて、ホールに出る私。
「ねぇ、芽衣…。あの男の子かっこよくない?」
「えっ??どれどれ…」
千紗が軽く指をさして示す男の子を見る。
ドクン…ドクン…
またもや胸が音を立てる。
「あの人だ…。」
ボソッとつい呟いてしまう。
「芽衣ちゃん、あそこの人の注文お願いできる?」
タイミングがいいんだか悪いのだから、
斉藤さんがあの人の席を指差して言う。
「わかりました。」
「いいなぁ芽衣。」
羨ましそうに言う千紗。
その言葉をスルーして、あの人が座る席へと向かう。