キミと出逢ったクリスマス
「芽衣、大丈夫だよ。
それに、いいじゃないか。
俺たち、
あの時はこんなことさえも堂々とできなかったんだから。」
「……そうだね。
でもね、私、あの時もすごく幸せだったよ?
近くにいても触れることはできなかったけど、
傍にいるっていうことだけでも、
すっごく幸せだったの。」
言ってから恥ずかしくなったのか、
芽衣はほんのりと顔をまた赤くする。
「俺もだよ。
芽衣が傍にいるだけで幸せだった。
でも、もっと隣にいたいってずっと思ってた。
だから、
本当に夢見たいなんだよな。
今、こうして2人で誰の目も気にせず堂々と手、繋いだりするのが。」
ギュッとつながれた手に力がこもる。